下記研究は、2024年1月31日をもって研究期間を終了しており、研究終了後10年間データを保管いたします。
以下は、研究実施中の内容で掲載しております。

大阪地区の母体血清を用いた後ろ向き感染症調査に関するお知らせ

1. 研究の目的

母子感染症は多くの場合母体に対する症状は軽微ですが、胎児に対しては子宮内胎児死亡や臓器奇形を生じるなど予後不良な病態を引き起こすことが知られています。このような感染症について、血清中の抗体の保有状況や病原体の保有状況を正確に把握することは、感染症の予防・制御のための重要な情報となります。本研究では、すでに提供された血清を用いてトキソプラズマ、風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、パルボウイルスB19、梅毒、単純ヘルペスウイルスに対する抗体を測定と、流早産の原因となる泌尿器マイコプラズマについて血清から核酸の検出を行い、エコチル調査から得られた病歴や生活歴等との関連について解析を行います。

2. 研究対象・方法

子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)で採取された生体試料(血清等)の残余検体は、大阪大学内の倫理委員会の承認を受け、大阪ユニットセンターとして大阪大学産婦人科へ移送し保管されています。残余検体を使用して抗体・病原体の保有情報と、エコチル調査から得られた年齢や病歴、生活歴等(食生活や居住地域など)との関連について解析を行います。
残余血清は、氏名や年齢などの個人情報が特定できないように匿名化され、代わりに新しく符号または番号をつけられます。研究対象者とその符号(番号)を結びつける対応表は、個人情報が外部に決して漏れることがないよう、厳重に管理されます。

3. 研究組織

(代表研究組織及び責任者)
大阪母子医療センター研究所免疫部門 柳原格
(共同研究組織および各施設の責任者)
大阪大学医学系研究科産科学婦人科学 木村正
大阪大学医学系研究科公衆衛生学 磯博康
国立感染症研究所・寄生動物部 永宗喜三郎
デンカ生研株式会社研究開発センター 山崎誠

4. 学会・論文発表について

本研究の結果は学会や論文での発表に使用させていだきます。

5. お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて参加者もしくはその代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも参加者様に不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

大阪大学大学院 医学系研究科 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
大阪ユニットセンター事務局・産科婦人科学講座 特任助教 川西陽子
電話:06-6105-5707 Email:info_ecochil@pbhel.med.osaka-u.ac.jp

お問い合わせ

エコチル調査コールセンター
9:00~22:00(フリーダイヤル・年中無休)

大阪ユニットコールセンター
平日 9:00~17:00(土日祝を除く)

お問い合わせはこちら

ボタン:Go Top