エコチル調査でお母さんやお子さんからいただいた生体試料(血液や尿)は、検査機関において直ちに分析が行われています。
分析機関では、再検査用の予備の検体に加え、必要性が生じた際に使用できるよう検体(残余検体)が一時的に保管されることになっており、再検査その他の必要がなくなれば破棄されています。 一方で、この残余検体は、多数の妊婦の皆さんの網羅的な生体試料として、妊娠に関連する未知の病態を解明するために、今後の貴重な研究資源になる可能性があります。
このたび、環境省は、各ユニットセンターが自ら収集した生体試料にかかわる残余検体を、各ユニットセンターに移送・保管することを承認しました
これを受け、大阪大学産婦人科学教室では、エコチル調査に所属する大阪ユニットセンターとして、検査機関からの残余検体の移送・保管を統括することとなりました。 大阪大学内の倫理委員会でも承認されましたので、妊娠初期に採取させていただいた残余血清の移送・保管作業を開始する運びとなりました。
残余血清は、氏名や年齢などの個人情報が特定できないように匿名化され、代わりに新しく符号または番号をつけられます。研究対象者とその符号(番号)を結びつける対応表は、個人情報が外部に決して漏れることがないよう、厳重に管理されます。
残余検体の大阪ユニットセンターにおける保存に賛同いただけない方は、大阪ユニットセンター内の下記メールアドレスへご連絡いただければ、対応表で照合し、残余検体を廃棄処分とさせていただきます。
もしご不明点などありましたら、下記メールアドレスへご連絡いただきましたら、対応させていただきます。
連絡先:info_ecochil@pbhel.med.osaka-u.ac.jp
大阪大学産婦人科教室 川西陽子