今回は、子育てに役立つ情報の入手源として、公益社団法人 日本小児科学会のホームページをご紹介します。
まず、『小児科医は「子どもの総合医」です。 あなたが大人になるまで、ずっと見守ります。』これは、日本小児科学会からのメッセージです。学会ホームページでは、「保護者・教育関係の方を含め一般の皆さまへ」のコーナーが設置されています。
今回は、「こどもの救急」のサイトhttp://kodomo-qq.jp/index.php をご案内します。
この「こどもの救急」サイトは、その時々の子どもの症状をガイドにして、必要な対応や注意点などを導き出せる仕組みになっています。たとえば、発熱、けいれん・ふるえ、吐き気、ぜき・ぜいぜいする、腹痛・便秘、皮膚のブツブツなど、まず「気になる症状」をクリックしてみてください。そうすると、子どもの状況にあてはまる全ての項目を選択するページが現れます。あてはまる項目のボックスにチェックをつけて、「結果をみる」をクリックしてください。入力された情報を基に、急ぐ症状かどうか、今どう対応すればよいか、どのような病状が考えられるか、子どもを観察していく場合のチェックポイントなども知ることができます。
子どもの症状に気づいた場合に、まだ余裕のある段階で、このサイトを利用されることをおすすめします。症状を観察する場合の注意点や、時間外に急患診療所を受診するタイミングについてのコメント、緊急の対応が必要な症状について、予め情報を得ておくことが出来ます。そうすれば、慌てずに安全に対応できる可能性が高まります。また、受診時には、どのような情報を医療者に伝えればよいのかを準備する参考にもなります。皮膚の症状の画像なども掲載されていますので、特に子どもに症状などがなくても、普 段からこのサイトを活用して情報を収集や共有しておくこともできます。
ぜひ、日本小児科学会の「こどもの救急」サイトを、情報源としてご活用ください。
和歌山県立医科大学医学部公衆衛生学
北野 尚美